目次
- 1 ― アンジュ行政書士事務所(行政書士×宅建士)による「設計型相続」準備ガイド ―
- 2 ■ まずは押さえるべき:相続の期限
- 3 【アンジュ式】相続相談前に準備するもの15項目
- 3.1 1)相談の目的メモ(ゴール設定:最優先)
- 3.2 2)相続関係図の下書き(家系図レベルでOK)
- 3.3 3)被相続人の基本情報(戸籍収集の起点)
- 3.4 4)遺言の有無(“ある前提”で探す)
- 3.5 5)相続財産リスト(概算でOK、まず“漏れ”を潰す)
- 3.6 6)不動産資料(富山では“勝負所”)
- 3.7 7)不動産の現況メモ(管理負担と将来コストを見える化)
- 3.8 8)借金・負債・保証関係の資料(相続放棄の判断に直結)
- 3.9 9)直近の通帳履歴・入出金の根拠(揉め事の火種を潰す)
- 3.10 10)これまでの経緯メモ(感情はデータ化すると落ち着きます)
- 3.11 11)既に取った行動の記録(やったことは全部書く)
- 3.12 12)期限の把握(カレンダー化:ここで事故を防ぐ)
- 3.13 13)相談先候補の情報(専門家の使い分けメモ)
- 3.14 14)料金の見通し材料(概算を出すための材料)
- 3.15 15)本人確認資料と印鑑等(手続きを止めない最低装備)
- 4 ■ 失敗しやすい“富山の相続あるある”と回避策
- 5 ■ 相談当日の「持ち込みセット」テンプレ(A4でOK)
- 6 ■ 具体例:準備がある人/ない人で何が変わるか(富山の現場感)
- 7 ■ 株式会社ディライト連携:売却が必要になったときの進め方(営業主導にしない)
- 8 ■ 相談予約の前に送ると話が早い:メール/LINEメッセージのテンプレ
- 9 ■ 最後に:15項目は「完璧に揃える道具」ではなく「迷子にならない地図」
― アンジュ行政書士事務所(行政書士×宅建士)による「設計型相続」準備ガイド ―
富山で相続が発生したとき、多くの方が最初にぶつかる壁は「何を揃えて、どこから動けばいいのか分からない」という混乱です。相続は“手続きの順番”を間違えると、家族関係も費用も時間も一気に崩れます。逆に、相談前の準備ができているだけで、初回面談の時点で「売る/残す/貸す」「誰が取得する」「どこで揉めるか」「税金と期限はどうか」が整理され、ムダな往復が減ります。
アンジュ行政書士事務所は、相続を「書類の作成作業」ではなく「設計(意思決定の交通整理)」として支援します。不動産を含む資産全体を俯瞰し、家族の価値観と将来負担(管理・税・共有リスク)を数字で見える化したうえで、複数の選択肢を提示します。売却が合理的なケースでは、提携グループ会社の株式会社ディライトと連携し、査定→売却実行(仲介・買取)まで現場を止めずに動かす体制を用意しています。
この記事は「富山の相続相談に行く前に何を準備すべきか」を、実務で使えるレベルまで落とし込んだチェックリストです。資料が完璧に揃っていなくても構いません。重要なのは“方向性が決まるだけの材料”を揃えること。以下の15項目を上から順に整えてください。
■ まずは押さえるべき:相続の期限
・相続放棄:原則「自己のために相続の開始があったことを知った日」から3か月
・相続税申告:原則10か月(税理士領域)
・相続登記:義務化により放置がリスク(登記は司法書士領域)
期限が絡むものほど、先に「有無」と「概算」を把握し、判断の土台を作るのが鉄則です。
【アンジュ式】相続相談前に準備するもの15項目
1)相談の目的メモ(ゴール設定:最優先)
「何を解決したいか」をA4一枚に書き出します。箇条書きで十分です。
例)
・兄弟で揉めない形にしたい(共有は避けたい)
・実家は誰も住まないので、売却も選択肢に入れて公平に分けたい
・母を自宅で介護した長女の貢献を反映したい
・相続税が出るなら、納税資金の確保を優先したい
・二次相続(配偶者が亡くなった後)まで見据えたい
目的が曖昧だと、相続人それぞれが「自分に都合の良いゴール」を勝手に想定し、話し合いが空中戦になります。最初に“言語化”して、合意形成の土台を作るのがコツです。
2)相続関係図の下書き(家系図レベルでOK)
被相続人を中心に、配偶者・子・孫(代襲)・兄弟姉妹などを図にします。富山では県外在住の相続人が混ざることが多く、連絡調整だけで数週間~数か月飛ぶことがあります。図にするメリットは以下です。
・相続人の人数が確定し、協議が必要な範囲が見える
・代襲相続があるかが一発で分かる
・「誰に連絡すべきか」「誰の署名・印鑑証明が必要か」が明確になる
メモで構いません。正確性は後で戸籍で詰めます。
3)被相続人の基本情報(戸籍収集の起点)
最低限、次をメモしてください。
・氏名(漢字の正確な表記)
・生年月日
・死亡日
・最後の住所(住民票の住所)
・本籍地(分かる範囲で)
ここが曖昧だと戸籍収集が止まり、全工程が遅れます。特に本籍地が不明な場合は、除票や戸籍附票などで追うことになります。
4)遺言の有無(“ある前提”で探す)
遺言があるかどうかでルートが変わります。まず次を確認します。
・公正証書遺言:公証役場に記録あり
・自筆証書遺言:自宅金庫・仏壇・重要書類箱など
・法務局保管制度:保管証明で確認
重要:遺言があっても「共有指定」「不公平」「現実とズレた評価」だと揉めます。遺言が見つかった時点で“実行可能な設計”になっているかチェックが必要です。
5)相続財産リスト(概算でOK、まず“漏れ”を潰す)
金額が分からなくても構いません。存在を洗い出します。
・不動産(家、土地、農地、山林、駐車場、倉庫)
・預貯金(銀行名だけでも)
・有価証券(証券会社、銘柄不明でも)
・生命保険(保険会社、受取人)
・車・貴金属・骨董等
・事業(法人株式、事業用資産)
・負債(ローン、カード、保証)
ここでの目的は「相続放棄を検討すべきか」「税理士が必要になりそうか」「不動産が主戦場か」を見極めることです。
6)不動産資料(富山では“勝負所”)
富山の相続は不動産が中心になりがちです。最低限、次を揃えます。
・固定資産税の納税通知書(評価額が載る
・登記事項証明書(全部事項)※法務局で取得可
・所在地(地番まで)
・建物の築年数、構造(木造、軽量鉄骨など)
・賃貸中か空き家か(入居者の有無)
アンジュ行政書士事務所は宅建士として、不動産を「売れる資産」なのか「負担になりやすい資産」なのかを現実ベースで判定します。必要に応じて、株式会社ディライトと連携し、仲介想定価格・買取想定価格・売却期間の目安・現況渡し可否などを比較し、選択肢を“数字で”並べます。
注意:固定資産税評価=売れる価格ではありません。郊外の築古戸建は「解体費・残置物処分込みで実質マイナス評価」になることもあります。先に把握しないと意思決定が遅れます。
7)不動産の現況メモ(管理負担と将来コストを見える化)
資料だけでは足りません。現況をメモしてください。
・空き家か、誰かが住んでいるか
・雨漏り・シロアリ・設備故障の有無
・残置物の量(軽トラ何台分かの感覚でOK)
・境界が分かるか(隣地と揉めそうか)
・冬季の管理(除雪が必要か、凍結リスク)
富山は雪国です。空き家を越冬させるだけで修繕費が跳ねることがあります。現況メモがあると「保有のコスト」「売却の難易度」が一気に現実になります。
8)借金・負債・保証関係の資料(相続放棄の判断に直結)
最低限、次を洗い出します。
・住宅ローン残高
・事業性借入(日本政策金融公庫、地銀など)
・カードローン・リボ
・連帯保証(保証人になっていないか)
相続放棄を検討する場合、期限(3か月)と“単純承認”の落とし穴があります。例えば、相続財産を処分したり、明確に利用したりすると放棄できなくなる可能性があります。負債が疑われるなら、先に全体像を掴むのが最優先です。
9)直近の通帳履歴・入出金の根拠(揉め事の火種を潰す)
相続トラブルの定番は「生前の引き出し」「使途不明金」です。
・死亡前後の入出金(大きな引き出し、振込)
・介護費用の立替、葬儀費用の支払
・同居親族への支援
ここを曖昧にすると、遺産分割協議が“疑心暗鬼”になります。完璧な証拠でなくていいので、「何に使ったか」を説明できる材料を揃えます。
10)これまでの経緯メモ(感情はデータ化すると落ち着きます)
相続は法律だけでは片付きません。感情と貢献が絡みます。
・誰が介護をしたか(期間・頻度)
・誰が固定資産税や修繕費を払ってきたか
・同居の有無、家賃負担の有無
・過去に「家は長男が継ぐ」といった発言があったか
これらは争点になりやすいので、時系列でメモにします。感情を否定するのではなく、“論点として整理”するのが設計型の進め方です。
11)既に取った行動の記録(やったことは全部書く)
・銀行へ連絡したか
・公共料金を止めたか
・家の片付けを始めたか
・不動産会社に相談したか
相続放棄を検討している場合は特に重要です。処分行為と評価される可能性がある行動が混ざることがあるため、事実を正確に把握します。
12)期限の把握(カレンダー化:ここで事故を防ぐ)
・相続放棄の起算点と期限
・相続税申告の期限
・各機関(銀行、保険会社)の手続き期限や必要書類
スマホのカレンダーに入れてください。期限を“可視化”するだけで、判断が早くなり、不要な焦りが消えます。
13)相談先候補の情報(専門家の使い分けメモ)
相続は一人の専門家で完結しないことが多いです。役割分担はこう考えるとブレません。
・司法書士:相続登記(名義変更
・税理士:相続税・譲渡所得税など税務
・弁護士:紛争(調停・訴訟・強い対立)
・不動産会社:売却実行(仲介・買取)
・アンジュ行政書士事務所:全体設計(論点整理、分割案、資料整備、連携の交通整理)
アンジュは“入口で全体を整える”ことで、必要な専門家に最短距離でつなぎます。
14)料金の見通し材料(概算を出すための材料)
費用は「いくらですか?」と聞かれても、材料がないと答えられません。
・相続人の人数
・不動産の数(筆数、棟数)
・預貯金口座の数
・揉め事の有無(連絡不能、対立)
・期限の迫り具合
この情報があると、どこにコストが出るか(戸籍、協議書、登記、税務、売却)を分解して見積もれます。
15)本人確認資料と印鑑等(手続きを止めない最低装備)
・相談者の本人確認資料(免許証等)
・印鑑(実印が必要な場面がある)
・印鑑証明(必要になる場面が多い)
・相続人それぞれの連絡先
地味ですが、これがないと「今日決められる話」が決められず、1週間ズレます。相続は小さな遅れが積み上がって大きな遅れになります。
■ 失敗しやすい“富山の相続あるある”と回避策
A)とりあえず共有名義で登記して止まる
→ 共有は“平等”ではなく“停止”になりやすい。売却・解体が全員同意で止まる。まず分割方針(単独取得/換価分割/代償分割)を設計してから動く。
B)空き家を越冬させて傷む(雪国コスト)
→ 凍結・漏水・屋根・雨樋・カビ。管理担当と費用負担を決め、判断を先延ばしにしない。売却が合理的ならディライトと連携して早期に出口を作る。
C)不動産の価値が分からず揉める
→ “数字”がないと感情で殴り合う。仲介想定と買取想定を並べ、売却期間とコストも含めて比較する。
■ 相談当日の「持ち込みセット」テンプレ(A4でOK)
・目的メモ(1枚)
・相続関係図(手書きでOK)
・固定資産税通知書(コピー可)
・登記事項証明書(取れれば)
・通帳履歴(直近分)
・負債の有無メモ
・期限メモ(放棄・税)
これで初回から“設計の話”に入れます。
■ 具体例:準備がある人/ない人で何が変わるか(富山の現場感)
【ケース1:準備がないまま来所→結論が出ずに2か月溶ける】
相続人は兄弟3名。実家は郊外の築40年戸建。相談時点で「不動産の資料なし」「預金口座の把握なし」「相続人の連絡先も曖昧」。この状態だと、初回は“何を集めるか”の話で終わります。次回までに戸籍・固定資産税通知書・通帳などを集めるよう依頼→集まらない→また次回に持ち越し。結果、相続税や売却判断の検討に入る前に時間だけが過ぎ、冬を越して建物の傷みが進み、選択肢が狭まりました。
【ケース2:15項目の7割が揃った状態→初回で方向性が決まる】
相続人は配偶者+子2名。不動産は自宅+駐車場+小さな畑。固定資産税通知書と登記簿、通帳の一覧、負債の有無メモ、目的メモ(「共有は避けたい」「納税資金の不安」)が揃っていました。この場合、初回面談で論点が出揃います。誰が取得するか、代償分割が可能か、売却が必要か、税理士連携が必要か。方向性が決まるので、次の作業が一直線になります。
【ケース3:共有名義で放置→数次相続で関係者が増え、売れない】
最初は兄弟2人の共有。10年後に一方が死亡し、その配偶者と子へ持分が分散。さらに県外在住で連絡が取りづらく、売却の同意が揃わない。空き家管理は地元の一人が立替え続け、不満が蓄積。結果として、家族関係も費用も悪化しました。共有は“今の平和”と引き換えに“未来の停止”を買いやすい、という典型です。
■ 株式会社ディライト連携:売却が必要になったときの進め方(営業主導にしない)
アンジュがまず行うのは「売却の是非を決めるための設計」です。いきなり不動産会社に投げるのではなく、
(1)相続人・財産・期限の整理
(2)分割方針(単独取得/換価分割/代償分割/共有の回避)
(3)売却が合理的な条件か(納税資金、管理負担、将来の居住予定)
を確認したうえで、必要な場合のみディライトに繋ぎます。
ディライト側では、仲介想定と買取想定を並べ、売却期間の目安、現況渡しの可否、残置物・解体・測量などの論点を整理します。これにより「高い査定額だけ出して放置」ではなく、手取りと時間をセットで判断できる状態になります。
■ 相談予約の前に送ると話が早い:メール/LINEメッセージのテンプレ
以下をコピペして、空欄を埋めて送るだけで、初回面談の密度が上がり
【件名】相続相談(準備資料の共有)
【本文】
- 被相続人:氏名( )/死亡日( )/最後の住所( )
- 相続人:配偶者(有・無)/子( 名)/県外在住(有・無)
- 遺言:有(公正・自筆・保管)/無/不明
- 不動産:所在地( )/空き家or居住中( )/固定資産税通知書(有・無)
- 預貯金:銀行( )口座数( )/概算( )
- 負債:有(内容: )/無/不明
- 相談の目的:例)共有を避けたい、売却も検討、納税資金不安 等
- 期限:相続開始を知った日( )/放棄検討(有・無)
■ 最後に:15項目は「完璧に揃える道具」ではなく「迷子にならない地図」
相続は、家族の価値観が違って当然です。だからこそ、土台となる情報(財産・負担・期限)を揃え、判断を“設計”する。アンジュ行政書士事務所はその交通整理を担います。手続きの前に、決めるべきことを決める。これが最短で、最も揉めにくい進め方です。
投稿者プロフィール

最新の投稿
お役立ちコラム2026年4月8日相続税 基礎控除の不動産評価で損しない具体策
お役立ちコラム2026年4月7日 令和8年度税制改正で賃貸経営はどう変わる?
お役立ちコラム2026年4月4日賃貸中アパート相続で増える税金
お知らせ2026年4月1日ゴールデンウィーク休業のお知らせ


