相続トラブル事例から学ぶ富山の相談の進め方

(富山 相続 相談|アンジュ行政書士事務所:行政書士×宅建士/司法書士・税理士・弁護士と連携)


目次

1: 富山で相続相談を始める前に知っておくべきこと(相続・相談の全体像)

相続の相談で一番多い失敗は、「誰に相談すべきか」以前に、相談の順番を間違えることです。
相続は“手続き”と思われがちですが、実務の現場で揉める火種はたいていこうです。

  • 不動産が絡む(分けにくい、評価が割れる、感情が乗る)
  • 現金が足りない(代償金が出せない)
  • 共有名義にして止まる(売れない・貸せない・修繕できない)
  • 相続人の認識がズレる(戸籍を取ったら知らない相続人が出る)

だから、富山の相続相談は「まず書類を作る」ではなく、全体像を固めてから必要な専門家に分岐するのが最短です。

1-1: 富山で相続相談の目的とニーズ

  • 何から始めるべきか分からない
  • 遺産分割協議書を作りたい
  • 相続登記が必要と言われた
  • 相続税がかかるか不安
  • 県外の兄弟と話が進まない
  • 不動産の出口(売る・貸す・残す)が決まっていない
  • 評価(固定資産税評価・路線価・実勢価格)が混同されている
  • 共有が“公平”と誤解している
  • 期限(放棄3か月、税申告10か月、登記義務)を知らない
  • 相談先を間違え、二度手間になっている

1-2: 相続トラブル事例から学ぶ相談の進め方

このページでは、富山で実際に起こりがちなトラブル類型をもとに、
「どのタイミングで」「どこに」「何を持って相談するか」を、説明します。

結論だけ先に言うと——
相続相談は状況別の最適ルートがあります。

1-3: 相談窓口の種類と役割比較:弁護士・司法書士・税理士・行政の違い

まずはざっくり整理します(これだけで迷子が減ります)。

  • 行政書士:相続人調査(戸籍)、法定相続情報、遺産分割協議書、金融解約の段取り、全体設計の交通整理
  • 司法書士:相続登記(不動産の名義変更)
  • 税理士:相続税申告、土地評価、特例適用、税務署対応
  • 弁護士:争い(交渉代理、調停・審判・訴訟)
  • 行政(市役所等):一般案内、制度の入口、無料相談窓口(ただし個別案件の結論は出ない)

アンジュ行政書士事務所は「書類作成だけ」で終わらせず、
不動産(宅建士)視点で“分け方”と“出口”まで整理した上で、必要な士業へ連携する設計型で進めます。


2: 富山の相続トラブル事例と相談のきっかけ(実例で学ぶ)

※以下は個人が特定されないよう、複数事例を再構成したモデルケースです。

2-1: 遺産分割でもめたケース:不動産を巡る争いの実例と原因

事例:実家土地を兄弟で共有にした結果、売れない
一次相続で「揉めないように」と兄弟3人共有にしました。
数年後、空き家になり売却しようとしたら、1人が反対。
修繕費も出ない。管理は1人に偏り。関係は悪化するばかり。

原因は“共有”ではなく“意思決定の仕組み不在”です。
共有はその場を丸くおさめますが、将来の意思決定を難しくします。
相続不動産の鉄則は、原則「単独承継」か「換価分割」を軸に考えること。

2-2: 遺言書がない・無効と主張されるトラブル事例

事例:自筆遺言が出てきたが、形式が弱く争いに
自筆遺言が見つかったが、日付が曖昧、押印の問題、文言が不明確。
一部の相続人が「無効だ」と主張し、協議が停止。

遺言は「書けば勝ち」ではありません。
不動産が絡むなら、物件特定(地番・家屋番号等)がなかったり、形式に不備があるなどすると無効になってしまうケースがあります。
争いが濃い場合は弁護士に、登記は司法書士にといろんな士業の専門の業務範囲があります。
ただし、最初の段階で「相続人」「財産」「遺言の位置づけ」を整理しないと、誰に相談しても空回りします。

2-3: 相続税申告や税務署対応で起きた問題と相談のタイミング

事例:相続税が必要だったのに気づいたのが遅い
不動産が多いが現金が少ない。申告が必要か分からず放置。
10か月期限が迫ってから慌てて相談。土地評価に時間がかかり、バタバタ。

税は「必要かどうか分からない」が一番危険です。
不動産が複数ある場合、早めに全体像を作り、必要なら税理士連携に切り替える。
この判断を早くできるほど、選択肢(売却・納税資金・特例)が増えます。

2-4: 特殊事情のケース(行方不明・多地域相続・借金)

行方不明:相続人の所在が不明で協議不能
→ 調停・不在者財産管理等が絡み、弁護士領域が濃くなります。

県外に不動産がある:富山+県外で登記・調査が分散
→ 書類収集・段取りを整理してから各地の登記へ。窓口がバラけるほど司令塔が必要。

借金がある疑い:相続放棄を検討
→ 放棄は原則3か月。下手に不動産を処分・使用すると放棄できないリスク。早期判断が必須。


3: 誰に相談すべきか:富山県内の専門家ガイド(弁護士・司法書士・税理士)

3-1: 弁護士の役割と選び方

弁護士が必要なケースは明確です。

  • すでに揉めている/揉めるのが確定
  • 連絡が取れない相続人がいる
  • 遺留分や遺言無効など法的争点がある
  • 調停・審判が視野に入る

選ぶポイントは「相続の交渉・家事事件の経験」「初動の説明が具体的か」。
感情の交通整理は、経験の差が出ます。

3-2: 司法書士の対応範囲:相続登記・名義変更

相続登記(名義変更)は司法書士領域です。
ただし注意点があります。

登記は“決めた結果”としてやるもの。
分け方が固まっていないのに登記を急ぐと、共有名義の爆弾を作ります。
アンジュ行政書士事務所では、分割方針(共有回避・出口)を整理してから、連携司法書士へスムーズに繋ぎます。

3-3: 税理士に相談すべき相続税・申告の基準

税理士連携に切り替える目安はこうです。

  • 不動産が複数
  • 収益不動産がある
  • 金融資産が多い
  • 生前贈与・保険が絡む
  • 特例適用(小規模宅地等)の可能性がある
  • 10か月期限が迫っている

「うちは相続税かからないと思う」は根拠になりません。
課税の有無を早期に判定できれば、選択肢が増えます。

3-4: 専門家の連携体制:チーム戦の流れ

理想の流れはこれです。

  1. 相続人・財産の棚卸し(行政書士が司令塔)
  2. 分割方針(共有回避・出口)を設計
  3. 税が必要なら税理士へ
  4. 登記は司法書士へ
  5. 争いが濃いなら弁護士へ

最初から弁護士・税理士・司法書士を回遊すると、時間も費用も増えます。
先に設計図を作るのが最短です。


4: 無料相談を賢く使う(富山市・富山県の窓口の活用)

4-1: 無料相談窓口の使いどころ

無料相談は「入口」には良いですが、個別案件の結論は出ません。
使いどころは、

  • 何が論点か
  • どの専門家領域か
  • 期限があるか
    を確認するためです。

4-2: 初回相談で必ず聞くべき質問と持参書類

聞くべき質問

  • いま最優先のリスクは何か(期限・争点)
  • 共有を避ける分割案はあるか
  • 税申告の可能性はあるか
  • 次の一手と必要書類は何か
  • 費用が増える条件は何か

持参書類(あるだけでOK)

  • 固定資産税の課税明細
  • 不動産の登記簿(全部事項証明)
  • 通帳・金融一覧
  • 借入資料
  • 遺言の有無メモ
  • 家族関係メモ(県外・同居・介護など)

4-3: 電話・オンライン・出張相談の注意点

県外相続人がいるならオンラインが強いです。
家族会議を設計できると、揉め方が変わります。
「誰が窓口か」を決めてから相談すると、進みが速いです。


5: 相談から解決までの具体的な進め方(手続き・時間目安・注意点)

5-1: 初回面談〜受任まで:優先順位は“期限→全体像→分割”

  1. 期限確認(放棄3か月、申告10か月、登記義務)
  2. 相続人確定(戸籍で漏れを潰す)
  3. 財産棚卸し(不動産だけ見ない)
  4. 不動産の出口を仮決め(売る・貸す・残す)
  5. 分割方針(共有回避)
  6. 必要な士業へ連携

5-2: 遺産分割協議の進め方:合意形成のコツ

合意形成のポイントは「平等」ではなく「納得」です。
不動産は平等分割に向かない資産です。
役割を決め、責任と権限を一本化し、必要なら現金調整(代償)を設計する。
これが揉めない王道です。

5-3: 登記・相続税申告・相続放棄の期限

  • 相続放棄:原則3か月(借金疑いなら最優先)
  • 相続税申告:原則10か月(必要なら早期判定)
  • 相続登記:義務化(期限意識が必要)

順番を間違えると、権利も選択肢も消えます。

5-4: 依頼する場合の契約・費用・時間見積もり

見積もりは「基本料金」より、追加条件を確認してください。

  • 相続人が多い
  • 不動産が複数
  • 県外手続きがある
  • 争いがある
  • 農地が絡む(農業委員会対応)
    これらで工数が変わります。

6: 富山で事務所を選ぶ基準と実績確認

6-1: 事務所選びチェックリスト

  • 不動産(評価・出口)に理解があるか
  • 共有回避の提案ができるか
  • 司法書士・税理士・弁護士と連携できるか
  • 工程(期限・順番)を言語化できるか
  • 相談時に「次にやること」が具体的か

6-2: 費用相場と見積もり依頼のコツ

相場は案件で振れます。
コツは「同じ前提資料」で比較すること。
資料が薄いと見積もりがブレます(あとで増えます)。

6-3: 口コミより“初回対応”を見ろ

口コミは参考です。
本当に差が出るのは、初回で

  • 論点
  • 期限
  • 優先順位
  • リスク
    を説明できるかどうかです。

6-4: 地域特性(富山県内・富山市・高岡・魚津)も考慮

富山は地域により不動産の需給が違います。
「売る・貸す」の判断は、地元相場の理解が必要です。
売却が絡む場合は、不動産実務(提携先含む)とセットで設計するのが安全です。


7: トラブルを未然に防ぐ予防策と遺言作成の実務

7-1: 遺言書の種類と注意点

  • 自筆:手軽だが、形式・表現で無効や争いのリスク
  • 公正証書:強い。争い予防に向く

不動産が絡むなら、物件特定が命です。
曖昧な遺言は“争いの種”になります。

7-2: 家族で話し合う実務アドバイス

家族会議でやるべきは「説得」ではなく「整理」です。

  • 目的(どう実現したいか)
  • 役割(誰が管理するか)
  • 出口(売る・貸す・残す)
  • 現金調整(代償・保険)
    この順番で話すと、揉めにくいです。

7-3: 信託や生前贈与、相続税の基本

手段は複数ありますが、制度から入ると迷走します。
先に「不動産をどうしたいか」を決める。
そのうえで、必要な手段を選ぶ。
これが設計型相続です。

7-4: よくある落とし穴と回避法

  • 相続人漏れ → 戸籍で確定
  • 共有で停止 → 単独承継・換価・代償を検討
  • 証拠不足 → 資料(課税明細・登記簿・通帳)を早期確保
  • 事情変化 → 二次相続も視野に更新

8: 富山の相続相談でよくあるQ&A

8-1: 相談窓口はどこを選べば良い?

争いがあるなら弁護士。登記は司法書士。税は税理士。
ただし最初は、全体像を整理できる窓口から入ると最短です。

8-2: 無料相談だけで解決する?

論点整理までは可能。実務(書類作成・交渉・申告・登記)は別です。

8-3: 司法書士と弁護士、どっち?

揉めているなら弁護士。揉めていないなら司法書士(登記)。
ただし揉める火種があるなら、先に設計で潰すのが得です。

8-4: 急ぐべき事項は?

放棄3か月、申告10か月、登記義務。
期限が絡む場合は、最優先で動いてください。


9: まとめと今すぐできること(相談チェックリスト)

9-1: 緊急度別の優先アクション

最優先(今日〜)

  • 借金の疑いがある → 放棄検討(3か月)
  • 相続税の可能性がある → 10か月から逆算
  • 相続人が不明確 → 戸籍収集で確定

次(1〜2週間)

  • 課税明細で不動産一覧化
  • 登記簿取得
  • 家族の希望整理(出口仮決め)

9-2: 相談予約の初回問い合わせで伝えるべき情報

  • 亡くなった方の死亡日
  • 相続人の人数と関係(県外・同居)
  • 不動産の有無(実家、土地、農地、賃貸)
  • 借金の有無の見込み
  • いま困っていること(売りたい/揉めそう/期限が不安 等)
  • 希望するゴール(揉めたくない/空き家を整理したい 等)

9-3: 依頼前チェックポイント(契約・見積り・時間)

  • 追加費用が出る条件
  • 連携体制(税理士・司法書士・弁護士)
  • 工程(期限・順番)の提示があるか
  • こちらが用意すべき資料の明確さ

最後に:相続相談の成否は「最初の整理」で決まる

富山の相続トラブルの中心には、だいたい不動産があります。
だからこそ、相続は「手続き」ではなく「設計」です。

アンジュ行政書士事務所では、
相続人・財産の棚卸しから、不動産の出口(売る・貸す・残す)まで整理し、
必要に応じて司法書士・税理士・弁護士へ連携して、止まらない相続を設計します。

「何から始めればいいか分からない」
この段階が、一番早く動けるタイミングです。
放置だけは、いちばん高くつきます。

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安土珠里
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