【第1回目】相続の基本のキ —— はじめてでも迷わない「大事なポイントだけ」やさしく解説

目次
1. 相続のこと、後回しにしていませんか?
「まだ先の話」「親が元気だから大丈夫」。
多くの方がそう思っています。しかし実際に相続が発生すると、
- 何から手をつければいいか分からない
- 必要な書類が集まらず手続きが進まない
- 親族間での認識の違いからトラブルになる
こうした“困りごと”に直面するケースが非常に多いのが現実です。
本コラムでは、はじめて相続を調べる方でも理解できるよう、
最低限知っておくべき「基本のキ」を丁寧に解説します。
2. そもそも「相続」とは?やさしい一言説明
相続とは、亡くなった方の財産や権利・義務を、家族が受け継ぐことをいいます。
ここでいう“財産”には次のようなものが含まれます。
- 預貯金
- 不動産
- 自動車
- 株式などの有価証券
- 借金(これも相続の対象です)
「借金も引き継ぐ可能性がある」
この点は、意外と知られていません。
3. 誰が相続人になるの?基本のルール
法律では、主に以下の人が相続人になります。
● 第1順位:子ども(いない場合は孫)
配偶者(夫・妻)は常に相続人です。
● 第2順位:父母(いない場合は祖父母)
● 第3順位:兄弟姉妹
たとえば、
「配偶者+子ども」
「配偶者+父母」
といった組み合わせが代表的です。
4. よくある誤解ベスト3
① 長男が家を継ぐから財産も全部引き継ぐ?
→いいえ。法律上、“長男が優先”というルールはありません。
② 遺言書がなければ勝手に分けられない?
→遺言書がなくても、相続人全員で話し合えば分けられます。
③ 相続税が必ずかかる?
→多くの場合はかかりません。基礎控除という仕組みがあるためです。
(※基礎控除=「3,000万円+600万円×相続人の人数」)
5. 相続発生後の基本の流れ
相続手続きは、慣れない方にとって複雑に見えます。
ここでは、最も一般的な流れをステップ形式で整理します。
- 死亡届の提出(7日以内)
- 遺言書の確認(勝手に開封しない)
- 相続人を確定する(戸籍の収集)
- 財産を調べる(預金・不動産・借金など)
- 遺産分割協議(話し合い)
- 名義変更や各種手続きへ
- 必要に応じて相続税の申告(10か月以内)
特に3〜5のプロセスでつまずくケースが多いため、
早めの準備が大きな安心につながります。
6. 早めに押さえたい3つのポイント
①“相続人の範囲”は本人の思い込みと違うことがある
たとえば「疎遠な兄弟も相続人になる」ことはよくあるケースです。
②財産の“全体像”が分かると争いが減る
通帳、不動産、保険、借金など。
一度リスト化しておくと相続が劇的にスムーズになります。
③遺言書があるとほぼすべてが簡単になる
家庭状況が複雑なほど効果を発揮します。
7. 困る前にできる“今日からの準備”
相続は「発生してから考える」より、
元気なうちに整えておく方が圧倒的にラクです。
- 親の財産の把握(ざっくりでOK)
- エンディングノートの活用
- 家族での簡単な話し合い
- 遺言書の検討
特に40代・50代の方は“親が元気な今”の準備が実質的なリスク回避になります。
8. 行政書士に相談するメリット
行政書士は、次のような手続きを専門にしています。
- 相続人調査(戸籍収集)
- 相続関係図(法定相続情報一覧図)の作成
- 遺産分割協議書の作成
- 不動産・預貯金などの名義変更サポート
「どこから手をつけるべき?」
「何が足りないか分からない」
そんな時こそ専門家の助けが大きな支えになります。
アンジュ行政書士事務所では、
お客様の状況に合わせて“一番ラクな方法”をご提案しています。
▼次回予告:第2回「相続人って誰?」へ
相続の手続きは、
“誰が相続人なのか”を確定するところから始まります。
実はこの部分、
「思っていた人と法律上の相続人が違っていた」
というケースが非常に多いのです。
次回は、
家族関係・再婚・認知・養子…
さまざまなケースに触れながら、
必ず知っておきたい相続人のルールを丁寧に解説します。
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